初診日=診断された日、ではありません
何かわからないまま過ごす時間って、つらいものです。
自分の身体のことなのに、何の病気かはっきりしない。
「大きな異常はないですね」
そう言われても、自分ではしんどい。
でも原因がわからない。
そんなまま通院が続くことがあります。
障害年金の相談で、
「初診日はいつになりますか?」
という質問はとても多いです。
実際には、ご本人が思っている日と初診日が違うこともあります。
初診日=診断された日、ではありません
障害年金では、
「病名がついた日」ではなく、
障害の原因となった傷病について、初めて医師の診療を受けた日
が初診日になります。
ここは、とても間違えやすいところです。
こうしたことは、身体の病気でも精神疾患でも起こります。
たとえばパーキンソン病。
手が震える。歩きづらい。身体が重い。
そんな症状で、最初は整形外科や内科などを受診し、その後に神経内科で診断がつくことがあります。
あとから、
「診断された病院が初診だと思っていました」
と驚かれることもあります。
障害年金では、最終的な診断名ではなく、その傷病につながる最初の受診が初診日として確認されることがあるためです。
精神疾患では、初診日を思い違いしていることがあります
精神疾患では、最初から精神科を受診する人ばかりではありません。
「少し休めば戻れる」
「ただ疲れているだけ」
「更年期かもしれない」
「自分が精神科に通うなんて思わなかった」
そんなふうに考えながら、何年も無理を続けている人もいます。
眠れない。
食欲がない。
頭痛やめまいが続く。
最初は内科や婦人科を受診していた、という人もいます。
そしてあとから、
「精神科に初めて行った日が初診だと思っていました」
と話されることがあります。
ただ、精神科受診より前の受診がすべて初診日になるわけではありません。
現在の傷病との関連を確認しながら、一緒に整理していくことになります。
「関係ない受診」だと思っていた
以前通っていた病院の診察券を捨ててしまった。
通院歴を覚えていない。
昔の内科受診は関係ないと思っていた。
そういうこともあります。
知らなかっただけで、本来使えた制度につながれなかった。
そんな人もいます。
障害年金は、“人生をあきらめる制度”ではありません
障害年金という言葉に、抵抗がある人もいます。
「障害者になった気がする」
「周りに知られたくない」
そう感じる人もいます。
でも障害年金は、一生受け続けなければいけない制度ではありません。
体調が落ち着いて受給を終える人もいます。
誰かに言わなければいけない制度でもありません。
生活を立て直すために、一度利用する。
そういう人もいます。
制度を知っていることで、選べる道が増えることがあります。
※本記事は、当事務所のnote掲載記事と同内容です。
